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君はカノジョ
第3章 彼女の声
金原さんから目を離さず、大股で近づく。
金原さんは少し驚いた顔をしたけど、勢いのまま抱きしめてもほとんど抵抗しなかった。

柔らかな感触が全身に伝わる。まだ彼女の体にはさっきまでの熱が残っているみたいで、俺の喉元にくっついたおでこが熱を出した子供のように熱く感じる。
どうにでもなれ、と思う。
俺は彼女の顔に手を当てて上を向かせ、そのまま口づけた。

全部無駄だった。
フラれてもまめに連絡を取ったり、さりげない風を装って映画のチケットを差し出したり、彼を諦められないってお決まりの台詞になんにも気にしてないってフリをしたのも。
公園でただ抱きしめてじっとしていたのも、キスを必死に我慢したのも。
金原さんは一途だなぁ、なんて感心したのも。
全部無駄だった。

俺がそんな愚にもつかない事をやってるうちに彼女は不倫なんかしてたんじゃないか。
俺なんか到底かなわない大人の男に、会社でヤられてたんじゃないか。

彼女の唇を貪るようにキスをする。
柔らかくて溶けてしまいそうなのに、ちゃんと俺の唇を押し返す弾力がある。夢中で舌を差し込むと彼女の舌が答える。
ヌルル、と舌同士が滑った瞬間、ぐぅっと股間に熱が集まるのを感じた。
構うものか、と思う。そのまま彼女の足の間に片足を割り込ませ、熱を持った股間を彼女の下腹あたりに擦りつける。

「んん、ふぅっ…」
合わせた唇の間から彼女の声が漏れた。

もっと聞きたくなって唇を首筋に埋める。髪の匂いを嗅ぎながら白い喉元に舌を這わす。
せわしなく体に手を彷徨わせ、乱れたシャツをさらに乱していく。

「んん、あっ…はぁ」
大きな胸を掴むように触ると、彼女が濡れたような声を出した。
さっきドアの向こうで聞いたような声。
何故か俺はドアの向こうに部長がいるような気がして、ざまぁみろ、と思った。
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