この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君はカノジョ
第1章 飲み会帰りはエロスのにおい
金原さんの薄く開けた目を見た瞬間、いっそ眠ってて欲しかった!と思った。濃い睫毛に縁どられたうるんだ瞳がぱっと開いて俺を見つめる。
するなよ!するなよ!
全身の筋肉を総動員して俺はなんとかキスを踏みとどまる。
ぐおー。生き地獄じゃぁ。
無理やり顔を上向けて衝動をやり過ごす。
「あの、金原さんさぁ」
「うん?」
腕の中で返事されるとぴったりくっついた背中から俺の体に声が響いた。ズボンがぐっと窮屈になる。これ気付かれてたら相当恥ずかしい。
「えーと、終電大丈夫?」
「………」
「いや、ほら電車無くなったら歩きでしょ、もちろん送っていくけど明日もあるしさ」
気付いたら、ぽんぽんぽん、と金原さんの二の腕を叩きながら喋っている。手を出せないことの言い訳めいたセリフが情けなくて、なんとかごまかしたい俺の余裕のなさ。あー俺今ものすごいかっこ悪い。そう思ったら自然にモノが萎んだ。はぁぁ。

「そっか、半田君早く帰って寝たいよね」
鈴を鳴らすような金原さんの声。
「あー、いや、そういう訳じゃないけども、その、えーと」
「ごめんね」
一言そう言うと金原さんはあっけなく俺から体を離した。
「私酔っぱらってるね、ごめんね」
立ち上がってぱたぱたお尻を払う。振り返ったその目は悲しそうで、俺はたまらなくなる。誰だよ、金原さんにこんな顔させる奴は。
むかつくし、羨ましくもあった。
/41ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ