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ネムリヒメ.
第24章  Get back.





どうなってんだ、これ…


「ッ…葵!!」


まるで磨りガラスを爪で引っ掛かく音を聞かされているような感覚のなか、怒気を含む声で葵の名を呼ぶ渚

すると少し間を置いてからようやく、彼の耳に不協和音に埋もれる葵の苦しそうな声が届いた


『ん、あ…ナ、ギぃ』

「葵、てめ…」

『ちょっ…!!危ない、歩けない、聞こえないからどいッ…わっ、ぐ!!』

「……」


しかし再び不協和音に埋もれてシャットアウトされる葵の声


コイツ、たった数日オンナ放置しただけでこの有り様って…

身辺整理!?

できてねぇだろ!!

それどころか余計に荒れてんじゃねぇかよ


千隼が彼らの元へやってきてからのここ数日、渚以外のメンバーはこのカジノから少々足が遠退いていたというものの、ここは予てから彼らの格好の遊び場である

毎日のように最上階のスイートに入り浸り、惜しげもなく高い酒を呷り、カジノでは羽振りよくゲームにチップを積む

そんな豪遊に飽き足らず、さらに恒例になっていたのが先程も千隼と雅の留守中に居残り組が行っていた高ベットのババ抜きをはじめとしたカードゲームだ

賭け事の不動の王者である聖曰く、身内で行うこっち方がカジノのでチップをカモるよりもかなり盛り上がるとか…

それについては、実際に聖が先程葵からガチで己の愛車買い換え一台分♪のチップを巻き上げているあたりでお分かりでいただけるであろう

聖の愛車はスリーポインテッド・スターが眩しい高級外車のなかでも云わばピンキリの"ピン"の代物である♪





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