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淫らデッサンに疼く人妻
第3章 近崎絵画教室
「最初はこのように、難易度の低いポーズから初めていただけます。立ちポーズは当然疲れが激しいですんで、辛ければお知らせください。先ほどもちらっと触れましたが、時間短縮や休憩時間延長などの措置をとらせていただきますので。体調面への配慮について補足させていただきますと、あちらにございます小型ヒーターを、今のような暑い季節であっても場合によっては使用させていただくこともございます。やや涼しい時間帯などでは、裸になっていただいた際に、肌寒く感じられることもございますし。常にモデルさんの体調最優先ということで考えております」
 近崎の説明に、相槌を打って頷く茜。
 配慮は万全なんだな、ということが茜に分かった。
 だが依然として、男性の前で裸になる決心はつきそうにない。
 今こうして美雪が近崎の前で裸身を晒しているが、これと同じ事をする勇気が茜にはなかった。
「では美雪さん、服を着ていただけますか。ご協力ありがとうございました」
「は~い」
 モデル台から降りると、下着を着け始める美雪。
「こんな感じですが、雰囲気だけでもつかめたでしょうか」
 茜の方を向き、近崎は聞く。
「は、はい。大体は……」
「それでは先ほどの事務室に戻りまして、モデルへと応募していただく方法やその際の注意事項についてご説明いたしますね」
 近崎はそう言うと、茜と、服を着終わった美雪を引き連れ、教室を後にした。


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