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そして、花開く
第7章 ~ 6 ~

翌日。
聡に思わぬ醜態を晒した事で、借りてきた猫の様になっていた勇介を連れ、会社へ行く。

前日と同じスーツに散々女性陣から、弄られていたが、泊まった先が聡の家と分かると『つまらん』の一言で片付けられ、勇介は更に落ち込む羽目になった。

『みんな、ヒドい。つまらんって何ですか』
『泊まった先が俺の家じゃ、興味も失せるって。つか、今日は打合せなんだろ?スーツとか取りに戻らなくて良かったのか?』
『大丈夫です。夏場は替えのスーツをロッカーに入れてますから、着替えてきます』
『用意の良いことで』

事務所のホワイトボードに今日の予定を書き込みながら、沈んだ様子でロッカーの方へと向かう勇介の背中に苦笑いする。

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