この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
そして、花開く
第9章 ~ 8 ~


何か心配して損した、とぶつくさ文句を言っている清貴に苦笑いしながら、玄関を出る。

部屋から数メーター先にあるエレベーターまで行くと、清貴はもう何も話さず無言で下へのボタンを押した。

『清?』

エレベーターを待っている間に、声を掛ける。
清貴は前を向いたまま、静かに息を吐いた。

『安心した。本当に』
『何が』
『先輩とお前に決まってるだろ』

振り返り、じろりと聡を睨む。

『どういう意味だよ』

清貴に声を掛けた時、チンと小さな音が鳴り、エレベーターが到着した。

中で話を聞こうとしたが、先客がいて話は中断となり、そのまま無言でエントランスまで降りる。

聡は清貴の言いたいことを、考えあぐねていた。
本来なら言いたいことは、相手が大樹でも構わずに言う清貴だ。
なのに間接的にしか言わないのは、どういう意味なのか。

先客がエントランスを出ていき、聡と清貴だけになる。
数歩先を歩いていた清貴が振り返った。
/140ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ