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そして、花開く
第6章 ~ 5 ~
七月。
清貴から貰ったペチュニアの鉢には、盛大に花が咲いていた。
大樹から教えて貰った通り、陽の当たる所に鉢を置き、花が増え過ぎたら花を摘み、肥料を与えるなどすると、本に書いてある通り花が咲き誇り、今では聡の目を楽しませてくれている。
仕事には相も変わらず忙殺され続け、もう本格的に夏へと移り変わろうとしているが、最近は忙しくても気持ちが不思議と充実していた。
それでも身体は疲労しているらしい。
今日は十日ぶりの休みだというのに、ひたすら寝てしまい今はもう外が薄暗くなり始めていた。