この作品は18歳未満閲覧禁止です
そして、花開く
第6章 ~ 5 ~
軽く夕食の準備でもしながら、一杯飲もうか等と考える。
それを阻止するかのように、テーブルの上の携帯が震えた。
『…も、もしもし!』
驚いて携帯を取り落しそうになる。
電話の向こうでは、大丈夫か?と言う大樹の声が聞こえていた。
連絡を取るようになってから、メールでずっとやり取りをしている。
お互い仕事の時間が合わないし、電話をする程の急を要する話は無いので、聡からはメールだけで済ませてしまっていたが、たまにこうして電話が掛かってくるのだ。