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貶女(おとしめ)
第14章 【学校編】醜聞
そこまで言った時、垂水が走り書きのメモを莉桜に差し出した。

「えッ、そんな!…いえ、こちらの話で…すみません、田中さん。…じ、実は万引きのことで先生にキツく言われたのが悔しくて、嘘をついてしまったんです。ご迷惑をおかけして本当にごめんなさい。反省してます」

相手には見えないのに頭を下げながらメモの指示通りに謝罪する莉桜を、垂水は愉しげに眺めていた。


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