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貶女(おとしめ)
第16章 【田舎編】友人の本性・養父の泣き落とし
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今日は隣町の介護施設に入居しているお祖母ちゃんの月に一回の面会日で、伯母さんはお昼前に車で出掛けた。お祖母ちゃんはもう長く一緒にいた伯母さんの顔しか認識できなくなっていて、あたしが付いていっても不機嫌になるだけだから伯母さんはいつも一人で会いに行くのだ。

降り続いた雨があがった三日ぶりの晴れ間で、あたしは久しぶりに外を出歩く気になった。

泥棒なんて入らないから、出掛けたくなったらカギをかけずに行っていいよと言われている。

畑仕事に出ている伯父さんより先に帰ってくるつもりだけど、念のため下駄箱の上に散歩に行くとメモを残しておいた。


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