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貶女(おとしめ)
第2章 【学校編】初カレ
────約半年前…
「いいよ、付き合っても」
莉桜は入学式で一目惚れした同級生・不破元基にダメ元で告白し、予想外の返事にしばしポカンとしてしまう。
「え、え、本当に?本当にあたしの彼氏になってくれるの!?」
元基の言葉を何度も脳内再生して、それでも信じられずに念を押す莉桜に元基は苦笑しながら頷いた。
「本当だよ。よろしくね、莉桜」
恋の成就と呼び捨てで有頂天になり、
「こ、こちらこそよろしくお願いします!も、もも元基君!」
差し出された手を両手でガッチリ握って上下にブンブン振る。
そんな中庭の二人を校舎の二階から憎々しげに見下ろす人物がいることに、莉桜は全く気づかなかった。
「いいよ、付き合っても」
莉桜は入学式で一目惚れした同級生・不破元基にダメ元で告白し、予想外の返事にしばしポカンとしてしまう。
「え、え、本当に?本当にあたしの彼氏になってくれるの!?」
元基の言葉を何度も脳内再生して、それでも信じられずに念を押す莉桜に元基は苦笑しながら頷いた。
「本当だよ。よろしくね、莉桜」
恋の成就と呼び捨てで有頂天になり、
「こ、こちらこそよろしくお願いします!も、もも元基君!」
差し出された手を両手でガッチリ握って上下にブンブン振る。
そんな中庭の二人を校舎の二階から憎々しげに見下ろす人物がいることに、莉桜は全く気づかなかった。