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第20章 【田舎編】収穫祭

そして三番手から五番手までが発表され、
「その他の者らは大した差はないでの、時間もなかろうから無礼講じゃの」
適当にあしらわれてしまった。

「不満があるなら普段から神社をもっと崇めるんじゃな。そうすりゃ祭りの日以外でもご利益があるかもしれんぞ？」

含みをもたせた対馬の言葉に、彼らの目の色が変わる。

「そ、そりゃ、具体的にどうすりゃいいんだ？」

「そうじゃのぅ、お布施を払うとか…一番高いお札を買うとか…いやいや、これはワシの独り言じゃがな」

村人の食い付きに満足げに笑い、
「そうそう、一つだけ言っておくことがある。くれぐれも手は叩かんようにな、叩いた瞬間に女神様は天にお戻りになってしまうからのぅ」
クギを刺してから対馬は拝殿を後にした。