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貶女(おとしめ)
第6章 【学校編】決別
屋上の真ん中で風に乱れる髪を押さえつつ、
「話ってなぁに?」
映子はいつまでも自分を振り向かない莉桜に水を向ける。

「…映子先輩は、最初から援助交際させるつもりで あたしに優しくしてくれたんですか?」

映子に背中を向けたまま、莉桜は絞り出すような声で問いかけた。

「違うわ。…と言っても信じてくれないかもしれないけどね。あの日シンヤが来る予定はなかったし、まして未経験の女の子を探してるなんてこと、私は全然知らなかったのよ」

莉桜のよそよそしい態度につられてか、映子の口調にいつもの明るさ、柔らかさはなかった。



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