この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
貶女(おとしめ)
第6章 【学校編】決別
屋上の真ん中で風に乱れる髪を押さえつつ、
「話ってなぁに?」
映子はいつまでも自分を振り向かない莉桜に水を向ける。
「…映子先輩は、最初から援助交際させるつもりで あたしに優しくしてくれたんですか?」
映子に背中を向けたまま、莉桜は絞り出すような声で問いかけた。
「違うわ。…と言っても信じてくれないかもしれないけどね。あの日シンヤが来る予定はなかったし、まして未経験の女の子を探してるなんてこと、私は全然知らなかったのよ」
莉桜のよそよそしい態度につられてか、映子の口調にいつもの明るさ、柔らかさはなかった。
「話ってなぁに?」
映子はいつまでも自分を振り向かない莉桜に水を向ける。
「…映子先輩は、最初から援助交際させるつもりで あたしに優しくしてくれたんですか?」
映子に背中を向けたまま、莉桜は絞り出すような声で問いかけた。
「違うわ。…と言っても信じてくれないかもしれないけどね。あの日シンヤが来る予定はなかったし、まして未経験の女の子を探してるなんてこと、私は全然知らなかったのよ」
莉桜のよそよそしい態度につられてか、映子の口調にいつもの明るさ、柔らかさはなかった。