この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
貶女(おとしめ)
第9章 【学校編】身勝手な恋人
───────…
「デートの感想は?」
月曜日、教室に入るなり丸めたノートをマイクに見立てておどけるエミに、莉桜は引きつった笑みを返した。
「う、うん…楽しかったよ」
「…楽しかったっていう顔じゃないけど?もしかしてケンカでもした?」
「まさか!ただ、ちょっとね、緊張しすぎて何をしたか記憶があやふやだったりして…えへへ」
セックスが不満だったとはとても言えず笑って誤魔化す。
「なにそれ、健忘症?ヤバいんじゃない?」
「失礼ね!」
ふざけて拳を握ると、エミは頭を抱えて自分の席に逃げ帰った。ほどなくしてチャイムが鳴り、それ以上の詮索を避けることができた莉桜はホッと胸を撫で下ろした。
「デートの感想は?」
月曜日、教室に入るなり丸めたノートをマイクに見立てておどけるエミに、莉桜は引きつった笑みを返した。
「う、うん…楽しかったよ」
「…楽しかったっていう顔じゃないけど?もしかしてケンカでもした?」
「まさか!ただ、ちょっとね、緊張しすぎて何をしたか記憶があやふやだったりして…えへへ」
セックスが不満だったとはとても言えず笑って誤魔化す。
「なにそれ、健忘症?ヤバいんじゃない?」
「失礼ね!」
ふざけて拳を握ると、エミは頭を抱えて自分の席に逃げ帰った。ほどなくしてチャイムが鳴り、それ以上の詮索を避けることができた莉桜はホッと胸を撫で下ろした。