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第2章 【学校編】初カレ

引戸を開けると、教室中の女子の視線が莉桜に突き刺さる。

「元基君と仲良く登校するとこ、見せつけられたからね…みんな気が立ってるんだよ。しばらく私、莉桜とは他人のフリするけど恨まないでよね」

莉桜にだけ聞こえるように囁くと、エミはスーッと自分の席についた。

今までの人生で最多の注目を浴びながら莉桜も席につくが、チクチク刺さる嫉妬の眼差しが痛くて居たたまれない。

学生になって初めて莉桜は早く授業が始まってほしいと祈った。