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貶女(おとしめ)
第2章 【学校編】初カレ
学校に着くと、A組の元基とD組の莉桜は階段を挟んで左右に別れる。
「じゃあ、また放課後」
そう言って歩き出す元基の背中を未練がましく見送っていると、いきなり後ろから突き飛ばされ、踏ん張りきれずに転んでしまう。
「いったぁ…」
「ボケッと突っ立ってんじゃないわよ、ブス」
謝るどころか暴言を吐いて去っていくのは名前も知らない女生徒だった。
「ひど…!」
「大丈夫、莉桜?」
差し伸べられた手の主はエミである。
「半信半疑だったけど、ホントに元基君と付き合いだしたんだね」
「…半分しか信じてなかったんだ、あたしのこと?」
「他のことならともかく、相手が相手だしねぇ」
「じゃあ、また放課後」
そう言って歩き出す元基の背中を未練がましく見送っていると、いきなり後ろから突き飛ばされ、踏ん張りきれずに転んでしまう。
「いったぁ…」
「ボケッと突っ立ってんじゃないわよ、ブス」
謝るどころか暴言を吐いて去っていくのは名前も知らない女生徒だった。
「ひど…!」
「大丈夫、莉桜?」
差し伸べられた手の主はエミである。
「半信半疑だったけど、ホントに元基君と付き合いだしたんだね」
「…半分しか信じてなかったんだ、あたしのこと?」
「他のことならともかく、相手が相手だしねぇ」