この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
貶女(おとしめ)
第10章 【学校編】諍(いさか)い
莉桜は狐に摘ままれたような気持ちで菓子の入ったレジ袋を持ち上げ、
「ちゃんと買いました、レシートも受け取りましたけど」
言外に、さっき あなたがレジを打ちましたよね?と含みを持たせる。
だが店員は態度を改めることなく、
「そっちじゃなくて…そのバッグの中の品物です」
トート型ランチバッグを指差した。
その指先を辿って視線をバッグに落とすと、弁当箱の上にちょこんと乗ったコンドームの小箱が顔を覗かせている。
「え!?そんな、どうして…?」
「事務所まで来てもらうよ」
訳がわからず青ざめて狼狽える莉桜の腕を、店員が強く掴んだ。
「ちゃんと買いました、レシートも受け取りましたけど」
言外に、さっき あなたがレジを打ちましたよね?と含みを持たせる。
だが店員は態度を改めることなく、
「そっちじゃなくて…そのバッグの中の品物です」
トート型ランチバッグを指差した。
その指先を辿って視線をバッグに落とすと、弁当箱の上にちょこんと乗ったコンドームの小箱が顔を覗かせている。
「え!?そんな、どうして…?」
「事務所まで来てもらうよ」
訳がわからず青ざめて狼狽える莉桜の腕を、店員が強く掴んだ。