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貶女(おとしめ)
第2章 【学校編】初カレ
莉桜の迫力にやや気圧されたものの、
「生意気な口きいてくれるじゃない」
向こうも簡単には引き下がらない。

包囲網が縮まり、一人が莉桜の髪を掴む。

「痛ッ」

「元基君と別れないともっと痛い目みることになるよ」

「…あたしから別れるってことは、元基君がフラれるってことになるけど?」

「はあ!?寝ぼけたこと言ってんじゃないよ!元基君があんたなんかにフラれるわけないだろッ」

リーダー格の女子が手を振り上げ、莉桜は頬を叩かれる覚悟をしたがいつまでも痛みは訪れない。

恐る恐る目を開けると、誰かが彼女の手首を背後から握って止めていた。




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