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真夜中の贈り物
第10章 朝恋っ!
「う……ンッ……」

 なんだか優しい感触に声が出た。
 そして自分の立てたその声のリアルな響きに、眠りから覚めたのだと気づかされる。

「おはよう、雪希……」

 耳朶を打つ亮太の低い声。

「おは……アッ……」

 朝の挨拶は脚の付け根に走った鋭敏な刺激に途切れてしまった。

「どこ触ってるの……ウッ……んふぅっ……ちょっと、やだぁ……感じちゃう……」

 すぐ隣に体を横たわらせて、亮太が雪希の股間を弄っていた。
 撫ぜるよりは強く、本気でするのよりは優しく。
 ただ愛でるような、寄せては返す波に洗われるような愛撫。

 Tシャツにパンティをつけただけの雪希の体が、ベッドの上でゆっくりと覚醒してゆく。
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