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真夜中の贈り物
第10章 朝恋っ!

 いつまでもそうしていたい。
 そんな、うっとりとするひととき。

 しかし、春はやがて夏へと変わる。
 地球が太陽の周りを回ることを止められないように。
 雪希のカラダは亮太の引力に捕えられ、愛の軌道を進まされる。

「ねえ、もう……私……」

「ああ、ゴム……」

「つけてあげる……」

 亮太のブリーフを両手で降ろし、ビンと反り返った隆起を外気に晒す。

 そそり立つ、女にはない背の高い逞しい肉が愛おしい。
 その突端にスキンと唇を被せて一気に根元まで。

「うぅっ……!」

 うめく亮太にときめいて、雪希はいたずらっぽく笑った。

「亮太も可愛いっ……」

「馬鹿、雪希のほうが可愛いよ……アッ……ウッ!」

 反論は許さない……と、ばかりにゴムの上からもう一度。
 口の中に亮太を包み込んで愛してやる。

(悦んでる……私の口の中で、亮太のが喘いでる。本当に可愛い……)
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