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真夜中の贈り物
第14章 恥虐の性徒指導 受魔淫胎

 ありったけの意志の力でそれに抗う詠には教師の言葉などまともに耳に入ってはいなかった。

「……キミがこの学園に来たのは特別な事情があると理事長からうかがってはいますが……どうも集中がないようですね……教科担当の各先生方からそんな意見が……おや、どうかしましたか? 体の具合でも……」

「い、いえ……大丈夫……です……」

「大丈夫そうには見えませんよ、どこか痛いのかい?」

 インターナショナルスクールであるこのヘイワード国際学園では生徒のほとんどが外国人の子女だ。教師もまた海外からの赴任者が多い。

 だが、そんな中において、詠のクラスの担任であるこの印久羽寿(いんきゅう・はねとし)は日本人だった。

 とはいえ、少し西洋人の血が入っているのだろうか、ハーフらしい彫の深い顔立ちで、年齢も20代後半から30代前半といったところか、ハンサムで優しそうな……女生徒に人気のありそうな人物である。

「……座って」

 それまでは印久が自分の教務机について、その前に詠が立って話を聞くという形だったが、立ち上がった印久は自分の腰掛けていた椅子を詠に勧める。
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