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真夜中の贈り物
第2章 教官は世界の果ての 前篇
 これは訓練だ。
 イッてはいけない。

 イッてはいけないんだ……。
 けど……こ、こんな……こんな激しくされたら……!

 ちゅるんっ! ちゅぱあっ! ちゅるるるるるっ!

 ハルカが下から上へ、離れ際まで舌を絡ませる絶妙な吸い上げを繰り返す。

 堪え切れない……堪えられるわけがないだろう!
 誰だって……!

 暴発する……そう思った瞬間、ハルカが口を放して叫んだ。

「だらしないわね! 人類の未来がかかっているのよ!」

 ハッとしてハルカの顔を見ると、その瞳から涙が溢れていた。

「気持ち良いでしょ! 当たり前よ! 昔はお客さん相手によく褒められたんだから! でもね……今、私、彼氏がいるの! 彼氏だってホメてくれる……彼氏だけにホメられたいよ! でも、キミに守って欲しいから……私のことも、彼のことも……人類を守ってほしいから!」

 そうだ……。

 俺は……俺は何をしている。
 何の為にこんな事をしているんだ?

 俺は……俺は……!
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