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真夜中の贈り物
第16章 ボイストレーニング
ただ、プロの編集者と違って、日頃、「どうしたら売れるものが作れるのか、読者が夢中になるものを生み出せるのか」ということを考えていない人を編集者に仕立ててもあんまり役には立たないです。自分と同じ方向を見てくれるパートナーというのを探さなくてはなりません。それが難しいんですよね。

今回、ダイレクト・パブリッシングに挑戦するにあたって、私が最初にしたことは、そのパートナー探しでした。編集者探し。

本の売り上げは全てこの編集者役に投資することにして、報酬をモチベーションに、きちんと真面目に仕事としてこの事業に取り組んでくれる方を探し回りました。経験よりは姿勢を重視して。

それに二か月ほどを費やして、それから企画を立てて、執筆。イラストをどう調達しようだとか、価格設定は……だとか、販路はいくつにするだとか、競合する商品にはどんなものがあるのか調査しないととか……あれやこれやと打ち合わせに実務に、トータルで四か月ほど。

そうやって生まれたのが電子書籍『催眠ごっこ』です。

「生みの苦しみを知りなさい」だとか、「ゼロを1にすることが大変なんだ」という言葉を耳にすることがありますが、ただ白い原稿用紙に文字を書き始めるというのではなく……いや、それはそれで生みの苦しみだし、ゼロを1にする作業なんだけど、もっと根幹の部分から取り組んだという意味で、なんか改めてそういう言葉を噛みしめちゃいました。

苦しい、忙しい、大変だというばかりでなく、最近執筆ばかりだったので、こういう仕掛けづくり、仕組み作りの仕事をできたのは楽しかったです。

人と関わって影響を与え、与えられ、互いに成長していくというか、そーいうのも好きです。それはまあ、ダイレクト・パブリッシングではなくても、お世話になっている出版社様とのお仕事の中でも、こうしてネットで小説を投稿していても感じられることですが。

ダイレクト・パブリッシングでも、それは変わりません。

それは、創作の現場から作品が離れて、読者様の手に渡ってからも、形を変えて繋がっていくのだと思います。
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