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真夜中の贈り物
第3章 教官は世界の果ての 後篇
《接続中》の文字が眼前に輝く。
 同時にモニタが点いてハンガーの様子を映しだす。

 ウォーターシューターの巨大なゲートが開き、凄い勢いで海水が流れ込んでいる。

 潜水ドッグのようなこの感じ、俺は嫌いじゃない。

 大学に入ってからはマリンスポーツにハマって、サーフィンやジェットスキーは大好きだし、夏は仲間とよく遊びに行った。

 将来はヨットを買ってロマンチックな船旅をしてみたいなんて、ああ……そんな夢、持ってたんだ俺。

 どうして忘れていたんだろう。
 どうして……。

――SLMAアクティブ! 動作正常。パイロットバイオデータ取得完了!

――カタパルト・スタンバイ。ウォーターシューター、ゲートオープン百二十パーセント。射出準備OK。

 そうだ。
 忘れていたんじゃない。

 奪われたんだ。

 奴らに。
 突如としてやってきたあの侵略者たちに。

 ふつふつと怒りが湧きあがり、静かな闘志となってゆくのを感じた。
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