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3ヵ月に1度の涙の理由
第1章 あなたにあげる、リンドウを
「アズサー。そっちいっていい?」
電話の向こうから鼻水をすする音。
軽く嗚咽交じりなのが笑える。笑わないけど。
アキトは高校のときの同級生。
2年のとき同じクラスになり、たまたま一番最初、席が隣だった。
彼はよくノートも取らずに授業を受けていた。
だからよくノートを貸していた。
席が隣じゃなくなっても彼は私にノートを借りに来てた。
そんなものだから私のノートは結構綺麗にまとめられる様になり、授業もしっかり聞いて先生の言葉もノートに書き込んだ。
そのお陰で成績も上がったりしたものだ。
それから、何年目の付き合いになっただろうか。
そもそもこんな関係になったのは就職して2年くらいのこと。
たまたまアキトが振られる姿を駅前で目撃してからだ。
あれは天気のいい土曜日だった。
なんの予定もなかったがその天気につられ外出した。
することがなくてひたすら街ををぶらぶらとしていた。
それに飽きて家へ帰る途中
夕日がとても綺麗でつい空を見上げたっけ。
駅前は結構人通りが多かったような、気がする。
そこでアキトと再会をした。
結構可愛い女の子がものすごい勢いで怒っている。そして少し機嫌の悪そうなアキト。
このカップルの片割れが自分の知り合いだと気付いた私は知らない振りをして通り過ぎようとした。
その瞬間アキトが女の子に思いっきりビンタされてた。
つい、立ち止まってしまった。
電話の向こうから鼻水をすする音。
軽く嗚咽交じりなのが笑える。笑わないけど。
アキトは高校のときの同級生。
2年のとき同じクラスになり、たまたま一番最初、席が隣だった。
彼はよくノートも取らずに授業を受けていた。
だからよくノートを貸していた。
席が隣じゃなくなっても彼は私にノートを借りに来てた。
そんなものだから私のノートは結構綺麗にまとめられる様になり、授業もしっかり聞いて先生の言葉もノートに書き込んだ。
そのお陰で成績も上がったりしたものだ。
それから、何年目の付き合いになっただろうか。
そもそもこんな関係になったのは就職して2年くらいのこと。
たまたまアキトが振られる姿を駅前で目撃してからだ。
あれは天気のいい土曜日だった。
なんの予定もなかったがその天気につられ外出した。
することがなくてひたすら街ををぶらぶらとしていた。
それに飽きて家へ帰る途中
夕日がとても綺麗でつい空を見上げたっけ。
駅前は結構人通りが多かったような、気がする。
そこでアキトと再会をした。
結構可愛い女の子がものすごい勢いで怒っている。そして少し機嫌の悪そうなアキト。
このカップルの片割れが自分の知り合いだと気付いた私は知らない振りをして通り過ぎようとした。
その瞬間アキトが女の子に思いっきりビンタされてた。
つい、立ち止まってしまった。