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3ヵ月に1度の涙の理由
第1章 あなたにあげる、リンドウを
ローテーブルの上にあるグラスの氷が解けて水になっている。
アキトが使っていたグラスに私のグラスに入ってる水か酒か分からない液体を移す。
そしてグラス一杯に焼酎を注ぎ一気に飲んだ。
咽喉が痛いくらい一気に。
「私も寝ますけど」
「どうぞー」
アキトは奥に転がって移動する。
どうぞって、お前の家かよ。
シングルベットに二人は狭い。
天井を見上げるとちょっと頭がくらくらした。
あー。やっぱ、飲みすぎたかも。
でも、酔うのって、楽しいよね。
「寂しかったアキト君には私がだっこしてあげましょう」
後ろから頭を抱え込む形で抱きしめる。
アキトの髪が顔に当たってくすぐったい。
「ヤメロヨー」
アキト、何その棒読み。
私の腕を掴んで離そうとするから私は抱きしめる腕を強める。
「おい、酔っ払い、離せよ」
「酔っ払ってるからいいじゃない」
そう、私は今、酔っ払ってるんだから
ちょっとやそっとのこと、許してくれるでしょ。
+++
あなたにあげる、リンドウを
※リンドウ=花言葉/悲しむあなたが好き
title:玩具箱(nanos.jp/jyankiy/)
アキトが使っていたグラスに私のグラスに入ってる水か酒か分からない液体を移す。
そしてグラス一杯に焼酎を注ぎ一気に飲んだ。
咽喉が痛いくらい一気に。
「私も寝ますけど」
「どうぞー」
アキトは奥に転がって移動する。
どうぞって、お前の家かよ。
シングルベットに二人は狭い。
天井を見上げるとちょっと頭がくらくらした。
あー。やっぱ、飲みすぎたかも。
でも、酔うのって、楽しいよね。
「寂しかったアキト君には私がだっこしてあげましょう」
後ろから頭を抱え込む形で抱きしめる。
アキトの髪が顔に当たってくすぐったい。
「ヤメロヨー」
アキト、何その棒読み。
私の腕を掴んで離そうとするから私は抱きしめる腕を強める。
「おい、酔っ払い、離せよ」
「酔っ払ってるからいいじゃない」
そう、私は今、酔っ払ってるんだから
ちょっとやそっとのこと、許してくれるでしょ。
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あなたにあげる、リンドウを
※リンドウ=花言葉/悲しむあなたが好き
title:玩具箱(nanos.jp/jyankiy/)