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だから僕とセフレになりませんか
第2章 一回試してからでもいいですよ
先程まで優しかった、焦れったかった指とは思えないくらい。
荒っぽいんだけど的確に攻めてくる。
指が増やされて、その上にある弱い場所を親指を使ってぐにぐにと押される。
頭の中も其処もぐちゃぐちゃになる。

力が抜けそうになって座り込みそうになるのを支えられて、彼は私の腕を自分の肩に乗せた。
彼の肩に頭を乗せたので綺麗な顔が見えなくなった。


「お姉さん、正面に何があるか分かります?」

大きな鏡には恍惚の表情を浮かべた私が映っている。
自分の姿に恥ずかしさはあったものの其れよりも興奮の方が勝っていた。

ヤバイ。これ、癖になるかも。
そう思った、その時強い快感が私を襲い身体中の力が抜けた。

彼が慌てて私を受け止めなければ床に膝を落としていたと思う。

「自分の姿見てイくとかかなりやばいですね」

「…たまたま。タイミングの問題」

本当は彼の言う通り自分の姿に興奮した。
だけど先述通り私にも少しはプライドってのがあるから嘘を吐いた。

彼は私を抱き上げて鏡の前の洗面台に向い合わせで立たせる。
彼が部屋の隅のエンドテーブルに向かって上にあるボックスから何かをとって戻ってきた。

小さな四角いパッケージ。
よくみるとコンドームだった。


「だから言ったんです。公認だって」

まさかそんなものがあるなんて思ってもみなかった。
娯楽の少ない田舎はやることがないからsexばかりしているとはよく言うものだがここまでされてるとは。


「犬らしく奉仕に徹底しようと思ってたんですけど、お姉さん、予想以上だったから僕も限界です」

彼は自分でゴムをつけると後ろから私を抱きしめた。
耳にキスをしてから


「いいですよね」

って、確認する。
声を出すのが面倒で頷いた。

私の返事を聞いて笑ったのが鏡越しで分かった。やっぱり彼の犬歯は鋭かった。
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