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Complex
第2章 始動
ジムに通いだして4日目。
ようやく、体が慣れようとしてきている。

初日はたいして動いていないはずなのに、次の日には筋肉痛が襲った。
それを見越していたのか、組まれていたメニューはストレッチや柔軟から、軽い運動のみだった。

けれど三日目には今までになかったほどの悲鳴を体があげていた。
少し動くだけで、ギシギシとなりそうな筋肉。

それが効いている証のようで、なんだかどんどん前に進みたくなる。

金曜日の昼下がり。
平日の割に、昨日までに比べて人が多いようだ。
観察して思ったこと。
ジムに来る人は様々だ。
時間帯が早いせいか、友香のようにダイエット目的の人は意外に少ないように思う。
もちろん、友香よりもはるかに年上のマダムの集団はいる。
けれども彼女たちはダイエットと言いながらもそこで集う同じ仲間たちとの会話を楽しみに来ているようだ。
あとは何かスポーツをしているのであろう友香と同年代の男性や、明らかに大会でも目指しているマッチョな人。
山口に聞くとエクササイズの教室などに集中するため、女性がここでメニューを組むのは少ないらしい。

そして、他にも。
山口目当ての女性客。
あからさま過ぎて、その若さが羨ましくなる。
鏡に映る自分は何年も女を捨ててきた。
今日だって、汗をかくから、シャワーを浴びるからと化粧らしい化粧はしていない。
けれど彼女たちは手を抜かない。
汗をかいても流れないマスカラやアイライン。

私にも、あんな時代があったはずなのに。

そんな考えを吹っ切るように、ランニングマシーンで温まった体を落ち着かせ、次のメニューをこなそうと腹筋を鍛えるマシーンへ移動すると、一緒についていた山口が別のスタッフに呼ばれた。
どうしていいかわからず、壁際のベンチに座って待つ。

目の前には、友香がまだ使ったことがないマシーンで汗を流している男性がいた。
友香よりも少し年上だろうか、バランスのとれた引き締まった体に、滴る汗を気にせず無心で動いている。

たまたま時間帯が同じなのだろう、毎日見かけていた男性だ。
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