- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
言われてみれば、単純で。
第3章 俺と君は、曖昧で。01
「で、今更この年で 一人暮らし再開っての? やんなるよね。
他人が居る家に住みたくないよねー」
「私の家に入り浸る先輩がそれ言います?」
「やだー。他人なんて冷たいんだ、キョーちゃん」
「少なくとも、血の繋がりがある姪っ子さんか甥っ子さんよりは他人です。
そして弟さんの奥様は先輩の義理の妹じゃないですか」
「まあ、そうですけど?」
「私は・・・」
「キョーちゃんは?」
「ただの後輩ですから」
そう言ってキョーちゃんはそっぽを向いた。
そのまま静かにしていると思ったら、いつの間にか寝息を立てていた。
どうしてこんなにも自由人なんだろう。
好きなこと言うだけ言って寝てしまう。
だから魅力的なんだろうけど。
俺は彼女の横に寝転がって先ほどまで読んでいた本を開いた。
一定のリズムで聞こえる呼吸音がなんだか心地いい。
いつの間にか俺も寝てしまっていた。
きっと温かいこの太陽のせい。
他人が居る家に住みたくないよねー」
「私の家に入り浸る先輩がそれ言います?」
「やだー。他人なんて冷たいんだ、キョーちゃん」
「少なくとも、血の繋がりがある姪っ子さんか甥っ子さんよりは他人です。
そして弟さんの奥様は先輩の義理の妹じゃないですか」
「まあ、そうですけど?」
「私は・・・」
「キョーちゃんは?」
「ただの後輩ですから」
そう言ってキョーちゃんはそっぽを向いた。
そのまま静かにしていると思ったら、いつの間にか寝息を立てていた。
どうしてこんなにも自由人なんだろう。
好きなこと言うだけ言って寝てしまう。
だから魅力的なんだろうけど。
俺は彼女の横に寝転がって先ほどまで読んでいた本を開いた。
一定のリズムで聞こえる呼吸音がなんだか心地いい。
いつの間にか俺も寝てしまっていた。
きっと温かいこの太陽のせい。