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言われてみれば、単純で。
第5章 この崩壊は、突然で。
うちにはある程度アルコールが揃っている。
ワインはキョーちゃんが好きみたいなのである程度買ってある。
それを彼女の家に遊びに行くときに持っていく。
あとはビールもあるし、ウイスキーもあるし、日本酒や焼酎なんかもある。

俺自身、ワインとウイスキーに限ればよくネットで買っている。
そして友達がうちに遊びに来る時に必ずといっていいほどアルコールを持ってくる。
どれだけアルコール好きのイメージをもたれているか、これで分かって頂けると思う。
そういう訳でいろんな種類のアルコールが溜まってきていた。

色々ある中からキョーちゃんは俺が一番気に入っている赤ワインを選んだ。
やっぱりキョーちゃんの選ぶのは赤ワイン。

ワインに合うツマミなんてなかったのでキョーちゃんを家に置いてコンビニに出掛けた。
ついでに煙草を吸って帰ってきたらキョーちゃんがキッチンに立っていた。


「キッチン、借りてますね」

「どーぞ。何もないでしょ?」

「まあ適当に使わせてもらってますけどパスタあります?」

「そっちの棚かな」

「ありがとうございます」

キョーちゃんは手慣れた様子で料理をしている。
いつもは俺が作ってるから変な感じ。
料理してるキョーちゃんを横に俺はワイングラスを出した。

「見事にカレーの具材だけ充実してますね」

「まあキョーちゃんち行くときの必須アイテムだからね」

「まあお陰で料理出来ましたけどカレーしか作れないのに毎日どうしてるんですか」

「夜遅いと食べないね。寝る前に食べると次の日の朝胃がもたれる」

「分かります、歳ですかね。私も最近はそうなっちゃって」

パスタソースは出来たようだったのでグラスにワインを注ぎ彼女に手渡した。

「キッチンで立ち飲みって」

「まあ俺もキョーちゃんちでカレー作るとき飲んでるし」

「いつも缶ビール片手にやってますよね」

キョーちゃんだってその隣で缶ビール片手に煙草吸ってるくせに。
俺よりも酷い態度だよね、それ。よく考えると。


「それにしても丹羽先輩。
すごい偶然ですよね。あんな早い時間に駅で会うなんて」
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