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第5章 大人の身だしなみ

岡田部長はさすっていた手を凛の太股から離した。そして凛のブラウスのボタンを順にとめていく。本当にやめてしまうようだ。

このままオフィスにもどっても……凛の体はすでに熱を帯びている。思考で冷ませるレベルをとうに超えていた。

凛は振り返り、両手を岡田部長の肩に回して抱きついた。


「や、やめない、で……」
「ここ、職場だよ」
「ほしいです」
「何を？」
「岡田部長の……その……」
「じゃあ態度で示してごらん」
「え？」


凛は岡田部長の顔を見上げた。優しく微笑んでいる。態度で示す……凛は背伸びをして岡田部長にキスをした。軽く重ね合わせ、舌先を部長の唇に這わせる。凛は顔から火が噴きそうだった。自分から求めてしまうなんて。羞恥に耐え、キスを続ける。

岡田部長は腰のあたりで手を動かし、ベルトのバックルを外した。