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ハルにサク花
第2章 第1話
席につくと、私はお気に入りの本を開き、
自分の世界に浸っていく
本を読んでいるときだけは、なにもかも忘れることができる
だから、私は読書が好きだ
周りの女子たちがこちらを見て、何やらコソコソ話していることも忘れ、
私は本の世界に飛び込んだ
チャイムの音で我に返る
1限が始まる前にトイレに行っておこう。
そう考え、教室から出ようとすると、
教室に入ろうとした人の肩と私のおでこがぶつかった
「あっ橘さん!」
それは見覚えのある、できれば会いたくない顔だった