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甘い風
第12章 揺れる

「元彼さんですか…凄いカッコいい方でしたね」
里優が最初に口火をきった
翔を気にし桜子は
「ずいぶん昔の話しだから。終わった話しだし。はい、その話題はおしまい。野沢ちゃんは何か飲む?」
「こうなったら日本酒!」
やけ酒状態で頼みはじめた
複雑過ぎる気持ちでいたたまれない桜子も
「私も日本酒いこうっ」
「大丈夫ですか?飲み過ぎじゃないですか?」
翔が制する
「まだ大丈夫よ」
聞かない桜子
その後は野沢と桜子の日本酒大会が始まってしまった
ワイワイガヤガヤと音楽やそれぞれの趣味の話しで四人は盛り上がり
二時間を過ぎた頃
再びケイジが現れた
「俺、終わったから。ここで一緒に飲んでいいか?」
桜子に詰める
「無理。帰ってください」
真顔の桜子
「いいじゃないですかぁ、桜子さん」
ニコリと笑顔で翔が自分の隣の席を「どうぞ」と引いてケイジを招いた
ケイジは臆することなくその椅子の横に立ち
「改めまして、こんばんは。私、真田啓二と申します」
野沢に最初に名刺を渡すと野沢も立ち上がり
「ありがとうございます。私、野沢優馬と申します」
慌ててジャケットから名刺入れを取り出し名刺の交換をしている
次に里優へ
「こんばんは。可愛い方ですね。私、真田啓二と申します。よろしく」
彼の美しさに見惚れた里優だが
すぐに立ち上がりケイジの名刺を受け取り
彼女も自分の名刺を彼に手渡す
「初めまして。こんばんは。飯田里優と申します」
最後に翔
「どうも、初めまして。真田啓二です。よろしく。随分お若そうですね」
立ち上がり名刺を受け取る翔だが
彼には渡す名刺がない
「初めまして。僕は名刺がないもので。木了翔と申します」
ケイジは席へ着きオーダーを取りにきた店員に
ニコリと笑みを浮かべて
「フォアローゼス、プラチナ、ダブルロックで」
彼の名刺を見ながら里優がケイジに声をかける
「真田さん、お若いのにサナダトレーディングの取締役なんですね」
「まぁ、いわゆる三代目ってやつですよ。父が今は社長ですけどね」
彼の穏やかに話す低い声は
大人の余裕が滲み出ている
「そうなんですか。凄いですね。桜子さんとはいつ頃…?」
里優は柔らかい笑みを浮かべながら
桜子との関係の話しを切り出す
里優が最初に口火をきった
翔を気にし桜子は
「ずいぶん昔の話しだから。終わった話しだし。はい、その話題はおしまい。野沢ちゃんは何か飲む?」
「こうなったら日本酒!」
やけ酒状態で頼みはじめた
複雑過ぎる気持ちでいたたまれない桜子も
「私も日本酒いこうっ」
「大丈夫ですか?飲み過ぎじゃないですか?」
翔が制する
「まだ大丈夫よ」
聞かない桜子
その後は野沢と桜子の日本酒大会が始まってしまった
ワイワイガヤガヤと音楽やそれぞれの趣味の話しで四人は盛り上がり
二時間を過ぎた頃
再びケイジが現れた
「俺、終わったから。ここで一緒に飲んでいいか?」
桜子に詰める
「無理。帰ってください」
真顔の桜子
「いいじゃないですかぁ、桜子さん」
ニコリと笑顔で翔が自分の隣の席を「どうぞ」と引いてケイジを招いた
ケイジは臆することなくその椅子の横に立ち
「改めまして、こんばんは。私、真田啓二と申します」
野沢に最初に名刺を渡すと野沢も立ち上がり
「ありがとうございます。私、野沢優馬と申します」
慌ててジャケットから名刺入れを取り出し名刺の交換をしている
次に里優へ
「こんばんは。可愛い方ですね。私、真田啓二と申します。よろしく」
彼の美しさに見惚れた里優だが
すぐに立ち上がりケイジの名刺を受け取り
彼女も自分の名刺を彼に手渡す
「初めまして。こんばんは。飯田里優と申します」
最後に翔
「どうも、初めまして。真田啓二です。よろしく。随分お若そうですね」
立ち上がり名刺を受け取る翔だが
彼には渡す名刺がない
「初めまして。僕は名刺がないもので。木了翔と申します」
ケイジは席へ着きオーダーを取りにきた店員に
ニコリと笑みを浮かべて
「フォアローゼス、プラチナ、ダブルロックで」
彼の名刺を見ながら里優がケイジに声をかける
「真田さん、お若いのにサナダトレーディングの取締役なんですね」
「まぁ、いわゆる三代目ってやつですよ。父が今は社長ですけどね」
彼の穏やかに話す低い声は
大人の余裕が滲み出ている
「そうなんですか。凄いですね。桜子さんとはいつ頃…?」
里優は柔らかい笑みを浮かべながら
桜子との関係の話しを切り出す

