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甘い風
第13章 今

翔と桜子
駅で手を繋ぎタケルを待っていると
長い脚で駆け寄る人影
駅とは反対から
「翔ちゃん!」
背中に呼ばれた
二人振り向くと
細身の紺のセットアップにグレーのトレーナーをインナー代わりに着こなしているタケル
手には華やかに広がるカスミ草が一輪
透明セロファンが眩しく光っている
「タケル!」
「こんにちは、タケルくん」
「どうも。ここから家は近いんですか?」
「うん、近いよ。タケルくん、やめてよ、敬語使うの」
ニコニコしている桜子は細身のデニムにアシンメトリーの赤いカットソー
白いスプリングコートをフワリと羽織っている
「いや、まだ二回目なんで、そのうち慣れたら敬語じゃなくなるっす。この前と全然雰囲気違いますね」
「あ、コイツ、慣れるまで距離作るから気にしないで」
ニヤリと笑う翔
太めの黒のウールパンツをブーツにイン
襟の小さな白シャツにグレーのニットジャケットを合わせている
道を過ぎ行く人々が幾度となく振り返る
「あの人達モデルさんかなぁ」
「お洒落!」
と友達同士で話している女の子達の声も聞こえる
「そっかぁ。私には神経使わないでね、翔と同じ感じでいてね」
「大丈夫っす」
「ご飯食べたい物ある?何かあればそこで材料買っていくけど」
「ううん、何でも」
「そ。じゃ、いこ」
三人並んで歩きだす
タケル、翔、手を繋いだ桜子
翔が鍵を開けて一番最初に中へ入り
「いらっしゃい、タケルちゃん」
タケルは先に桜子をあげてから
「お邪魔しまーす」
キッチンへ
「あ、これ、良かったら飾ってください」
カスミ草を桜子に手渡す
「素敵!」
「コイツが花がいつも一輪飾ってあるって言ってたんで、カスミ草なら邪魔にならないかなぁって思って。
花が桜子さんでコイツがカスミ草」
「お前、凄いな、だから女が絶えないんだよな」
笑いながら翔がジャケットを脱ぎ
キッチンテーブルの椅子へかける
「あ、翔、私のコートとタケルくんのジャケットも一緒にクローゼットに掛けてきて。タケルくん、適当にくつろいでね」
桜子はコートを脱ぎ翔に渡して
ご飯の支度に取りかかる
タケルもジャケットを脱ぎ
ダイニングへ
「凄い量のCD」
駅で手を繋ぎタケルを待っていると
長い脚で駆け寄る人影
駅とは反対から
「翔ちゃん!」
背中に呼ばれた
二人振り向くと
細身の紺のセットアップにグレーのトレーナーをインナー代わりに着こなしているタケル
手には華やかに広がるカスミ草が一輪
透明セロファンが眩しく光っている
「タケル!」
「こんにちは、タケルくん」
「どうも。ここから家は近いんですか?」
「うん、近いよ。タケルくん、やめてよ、敬語使うの」
ニコニコしている桜子は細身のデニムにアシンメトリーの赤いカットソー
白いスプリングコートをフワリと羽織っている
「いや、まだ二回目なんで、そのうち慣れたら敬語じゃなくなるっす。この前と全然雰囲気違いますね」
「あ、コイツ、慣れるまで距離作るから気にしないで」
ニヤリと笑う翔
太めの黒のウールパンツをブーツにイン
襟の小さな白シャツにグレーのニットジャケットを合わせている
道を過ぎ行く人々が幾度となく振り返る
「あの人達モデルさんかなぁ」
「お洒落!」
と友達同士で話している女の子達の声も聞こえる
「そっかぁ。私には神経使わないでね、翔と同じ感じでいてね」
「大丈夫っす」
「ご飯食べたい物ある?何かあればそこで材料買っていくけど」
「ううん、何でも」
「そ。じゃ、いこ」
三人並んで歩きだす
タケル、翔、手を繋いだ桜子
翔が鍵を開けて一番最初に中へ入り
「いらっしゃい、タケルちゃん」
タケルは先に桜子をあげてから
「お邪魔しまーす」
キッチンへ
「あ、これ、良かったら飾ってください」
カスミ草を桜子に手渡す
「素敵!」
「コイツが花がいつも一輪飾ってあるって言ってたんで、カスミ草なら邪魔にならないかなぁって思って。
花が桜子さんでコイツがカスミ草」
「お前、凄いな、だから女が絶えないんだよな」
笑いながら翔がジャケットを脱ぎ
キッチンテーブルの椅子へかける
「あ、翔、私のコートとタケルくんのジャケットも一緒にクローゼットに掛けてきて。タケルくん、適当にくつろいでね」
桜子はコートを脱ぎ翔に渡して
ご飯の支度に取りかかる
タケルもジャケットを脱ぎ
ダイニングへ
「凄い量のCD」

