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甘い風
第2章 愛って何でしょうね?
長身コンパス君と颯爽と歩く桜子
「お腹は?」

「んー、ペコペコー」

「あんなにお肉食べたのに?」

「だって、僕、若いもん」

「それって理由になるの?」

ニヤリと意地悪顔で翔が
「若いから、代謝がいいからだよー」

ひきつった顔で桜子は
「おにぎりでも食べとけよ」

「桜子さんはどこに住んでるんですか?」

「新宿の隣の隣ー」

「僕もそっちの方ー」

「あ、そ。」

「駅は?」

「内緒」

「何だよーそれ?おもしろくないー」

「西新宿ー」

「そうなんだー僕、隣の駅!」

「へぇー」

「それだけ?」

「わぁ!偶然だねっ!すごーい!奇跡ー!

これでいい?」

「チッ、すげーうさんくさい、気持ちわるいー」

「でしょ?」
フフフと笑いながら風をきる桜子

「飯食べて帰ります?」

「えーっ、お昼奢ったじゃーん、やだー」
舌を出し隣を見上げると

「誰も奢ってなんて言ってないじゃん!割り勘ね、割り勘」

「えーっ!嬉しいー!奢ってくれるなんてー!桜子さん嬉しいなぁー!きゃー翔くんって男前ねっ」
ニヤニヤしながらスキップをしていると

「ほんと、昭和ってこわーいー、そのノリがこわーいー!!!」

「翔くんの奢りかぁー!何食べようかなぁ」

「ねぇ、絶対僕の話し聞いてないでしょ?」

「知らなーい、聞こえなーいーわーわーわー」
自分で耳を塞ぐ彼女の手首を掴み

「細っ。わかったよ、奢るよ!そのかわり、高い所は本当に無理だからね!」
ひきつり笑いの翔

「うん、うん、大丈夫!何でもいいよーレッツゴー!セ、ク、ハーラっ」

彼女の手首を放しながら
「なんだよ、ほんと、ガキ!」

「うるさいっ本物のガキにガキって言われたくないもーん」

「本物のガキに奢ってもらう奴、誰だよ!」

「あはは!あはは!あはは!」

「ほんと、桜子さん、僕のイメージと全然違うー」

「イメージなんて勝手な他人の思い込みでしょ?」
急にクールな口調で話す桜子に珍しく翔は戸惑った

「...」

「ご飯♪ご飯♪」
にこにこしながらご飯を連発していると

「わっかんねー」
呆れたように翔は呟いた

「こちらは大人だもん、そんなに簡単に子供には理解できないわよ」
スーッと真顔で話す桜子

「へぇー...で、何たべる?」

「何たべる?」

二人は足を止めた
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