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甘い風
第5章 ハマる
「あっ...鳴ってる」
いつものアラーム音の居場所を探しながら
シルクのガウンを羽織ると
そのまま進み扉を開く

軽快なメロディーは廊下の鞄から聞こえてくる
フラフラと近付き
手に取ると
慣れた手付きでスライド
また鞄へ戻し

「シャワー浴びなきゃ...」

いつも通りにバスルームへ
サラリとガウンを脱ぎ捨て
中へ消えてゆく
…カチャン…

目を覚ます翔

「んーあさ…かー」
窓辺からあかりを感じ
ベッドから起き
音のする方へと歩きだす

...カチャ...

後ろを振り向くと抱きついてくる翔
「おはよう」

「やだ...おはよ」
前に顔を戻すも
抱きついたまま離さない長い腕

その手で後ろを向かされ唇を奪われる

...ザーザー...

朝からシャワーの温かさと
翔の唇の温かさを交互に感じる

温かい腕を振りほどき

「支度するね、バスタオル出たところに用意しておくから。お好きなように使って」
彼女は翔に告げると
...カチャ...
と扉を閉めた

脱ぎ捨てたガウンをまた羽織り
キッチンの冷蔵庫へ
ミネラルウオーターを取りだし

ベッドルームへ消えてゆく

「チッ...なんだよ...何?俺、何?」
頭から怒りと情けなさを降り注ぐシャワーに向け
顔面を天井に向けた...

そこにはなにもなく。空虚な自分との葛藤だけが残される

(お腹空いてないなー)桜子は朝食を考える

メイクしながら今日の一日全てを頭にたたき込み
(今日の服装は濃い色味で正当派の方が好感持たれるわよね)

...ガチャン...

...バサバサバサ...

...カチャン...

パタ...ペタ...ペタ...



「寝てれば?学生くん」

...チッ...


背後から覆い被さる…

「ヤメて。おばさん、仕事に行かなきゃいけない…でしょ」
諭すように話している唇
を塞がれる

背後から伸びる腕を取り払い

「お水飲まないの?」桜子の微かな抵抗
ペットボトルの水を口に含み

コクンと飲み干す
「飲まない?」

「ちょっとちょうだい」

無言のままペットボトルを口にやり
翔の唇に

唇から
冷たい感触が流れ喉をつたう
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