この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘い風
第5章 ハマる
「お掃除しなきゃ」
力が入らないまま呟く

「しょうがないなー、俺がやってやるよ」
いたずらっ子のように口角を上げ
彼女の頭をポンポンとする

彼の胸に顔を埋めながら
「いいよ、恥ずかしいもん」

「何が恥ずかしいの?」
ニッコリ

見上げて
「もうっ、意地悪っ」

「いいじゃん、今更」

「今更ってなによっ?」

「昨日も今日もさんざん見てるじゃん」

「そういう問題じゃない」
プッと頬を膨らませる彼女に

「お前、その顔好きだな?」

「好きでやってるわけじゃないもんっ」

「かーわいっ」
ギューっと改めて抱きしめ

「もうっ、洋服着てくるっ」
立ち上がろうとする彼女に

「俺のジャケット着ろよ」
床に放った上着を手繰り寄せ
彼女の肩にかけ
立ち上がり
彼女を立たせる

「汚れちゃうからいいよ」

「子供みたい!かわいい!!」
笑いながら

「もーっ、絶体、馬鹿にしてるでしょ?」

「してない!可愛くてしょうがないだけっ」
笑いが止まらない…

「ほら、そうやって笑ってー」

「微笑みだよ、微笑み」ニヤリ

「微笑みなんて穏やかなものじゃなーいっ!」

「なぁに?僕のクジラちゃんっ」

「僕って言っても可愛くなーいっ」

「俺は可愛くなくていいのっ」

「もーっ、いいもんっ」パタパタと扉目掛けて走る桜子

「ジャケットに足がはえてるっ」
笑いながら桜子の後を追う


ーーパタンっーー
ーーカチャンーー
勢いよくクローゼットの部屋の扉を閉め急いで鍵をかけた


ーーカチャカチャーー
「あれ?鍵かけちゃったの?」
扉の向こうから笑いながら話しかける声が聞こえる



「開けないもーん!」

ブラジャーとキャミソール姿の桜子
彼の上着をハンガーに掛け
ジャケットコーナーに納める

「どうしよう、何着よう?」

ーーカチャカチャーー
(また開けようとしてるぅ)

「まだーぁ?」
壁越しの声


「まだーぁっ!」

(スカートじゃ、絶体捲られるから、パンツ!)

デニムを取りだし
(あ!ショーツ、履かなきゃ!)
慌てて下着を取りだし
ショーツ、デニムを履き

「上っ上っ」と言いながらカットソーを探す

長いキャミソールを脱ぎランドリーバッグに投げ入れ

ーーコンコンーー
「まだーぁ?」

「まだまだーっ!」

一番上にあった白地に細い紺のボーダーを被る

「よしっ!」
/147ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ