この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘い風
第5章 ハマる
ーーカチャンーー
鍵を外し扉を開けると

ニヤニヤしながら、10円玉を親指と人指しに挟んだ翔が立っている

「なーんだ着替え終わっちゃったの?」ニコニコ

「な、何?その10円玉、もしかして、鍵開けようとしてた?」

「ナイショー」
キッチンへと戻っていく彼

「やだ!コワーイ!」
後ろ手に扉を閉めながら
(絶体チェーンキー付けなきゃ!)
と心に誓う桜子

ーーパタンーー
キッチンへ入ると
「ねぇ、拭くやつは?」
と満面の笑みで聞いてくる

「冷蔵庫の横にモップがあるー」

「そういう格好もするんだ?」ニコニコ

「着るよ、何でも着るよっ」
そう言ってシンク前に向かうと

「はーい、モップ通りまーす」

「お願いしまーす」

料理の続きをはじめると
フワッと足の甲の上をモップが…

「えーっ、何で足?」困惑

「そこに足があったから」ニヤリ

「理由になってなくない?もーっ」

「おもしろーい」
パタパタパタパタとモップをかけ
元に戻す

手早くテキパキと進める桜子を眺め

「普段料理するんだ?」

「うん、適当だけどね」

「へー」

「これでテーブル拭いてくれる?」
ダイニングテーブルを指さしながら布巾を翔に投げ渡す

「あーい」
花瓶の薔薇は朝見たまま
すっと天上を見上げている
丁寧にそれをどかしながら拭きあげる

シンクに立ち布巾を洗いながら
「それもいいね」
横に立つ桜子の肩部分のカットソーをくわえる

「ありがとう」
大人の対応

「なんか、それ、つまんない」

「何が?」

「反応が面白くない」

「うわー!嬉しい!翔くんに褒められて桜子、超嬉しー!どうよ」

「うぜーっ」

「テレビでもみてなさい、ガキがっ」

「うるせークジラちゃんっ」
スタスタと
桜子が見えるダイニングの席に着く

顔を赤らめながら
「もうすぐ出来るからー」

頬杖をつき「あーい」

「何か飲む?サイダーはないけど」ニヤリ

「クジラちゃんはぁ?」

「それ、やめてっ!」

「クジラちゃんは何飲むの?」

(ダメだ、抵抗するだけ無駄だ…)
「まずはビールかなぁー」

「んじゃ、俺もー」

「ダメじゃん、毎日お酒ばっかり飲んでたら馬鹿になるよ」

「同じの飲みたいのっ」

「だだっ子のお子ちゃまねー」
形勢逆転!

立ち上がり冷蔵庫の中を覗く翔

「コーラ飲めば?」
/147ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ