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甘い風
第7章 壊す
そっとベッドサイドのランプを灯し
腰を掛ける翔に手をひかれ
横に座る桜子

彼女を抱きしめ
顎を肩にのせたまま

「好き?」

彼女の肩に低音が響く

「うん」
素直に答える桜子

「俺、すげー好き」

「嬉しい」

「なぁ、俺、お前以外考えられない」

「うん、ありがとう」

「お前は?」

「貴方のことを好きになりすぎそうで怖い」

「俺はお前のことが好き、お前も俺のことが好き。怖いことがどこにある?」

「これから、未来に対する恐怖…
…ぁっ…」

「ん?どした?」

「先のことなんて誰もわからないのに…不安は自分自身が作り出すものなのに…」

「お前、考えるなよ」

「うん。悪い癖なの」

「なぁ、俺がいるから安心しろよ」
彼女の頭をくしゃくしゃと撫で
額に優しい優しいキスをした

「私、生まれ変わりたい…ずっと子供の頃から寂しくて寂しくて…私の心はいつも空っぽだった…」

「俺がお前の今までのイヤな記憶、全部壊して、幸せな記憶だけで埋めてやるよ」

「うん、うん」
頷きながら彼にしがみついた

「怖いって思う時は俺に言えよ」

「うん、なんかとっても不思議…」

「何が?」

「一週間も経たないのに…凄い安心感」

「だって、俺だもん」
彼の笑顔

つられて桜子
「ふふっ」

「なぁ、俺は他の男とお前が二人きりで会うのも食事するのもイヤだ。想像するだけでもイヤ。男と二人きりで会うのはやめて欲しい」

「うん、わかった、約束する。今日はイヤな想いさせてごめんね」

「お前のせいじゃない、お前だって変なこと言われてイヤだったろ?」

「うん、悲しくなったわ」

「絶対あんな男のこと気にするなよ。
なぁ、今日の晩飯何?」
彼女の頭をぽんぽんしながら思考を切り替える翔

「何にしようか?うん、ありがとう。そういえば、翔って一番何が好き?」

「桜子!」

「嬉しい!けど食べ物のこと聞いてるの」

「んー、何でも好きだなぁ。桜子の料理美味いし」

「そっかぁ。ねぇ、ちょっと今日は疲れてるから、外にご飯行かない?」

「わかった」

「外ご飯、二回目だねっ」

「だな。何食べよっか?」

「とりあえず外行って決めよう」

「よし!行こう!」

「何着ようかなぁ」

「このままがいいんだけどなぁ」

「それじゃ外に出られないじゃんっ」

「あ!あのエロい革のスカート」
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