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甘い風
第8章 熱
ベッドルームに彼女の姿はなく
キッチンへ
閉めたはずのカーテンの端が開いていることが
彼女の居場所を示していた

(俺もタバコ吸おう)

開く窓に気づき彼の姿を目にすると
「寒いから、パジャマ着たら?」

バスタオル一枚の姿で
彼女の背中を抱き
「温めて」
タバコをくわえ
「ライター貸して」


彼女は自分のタバコを口にしたまま
彼のくわえたタバコに火を向け
スーッと吸い込み
火をうつす

まるで口づけのような着火法に
彼は少し戸惑い新しい感覚に喜んだ
彼女にはそんな気持ちを悟られないように
スーッと煙を肺に運んでいく
(こいつ、ほんとカッコイイ)

彼女の行動は彼を刺激し
彼の成長をさらに早める

「お前ってカッコイイよな」
立ったまま彼女の首筋を撫でながら

「うん、ありがとう。可愛いって今まで言われないで、カッコイイとはよく言われてきた」

「あんなに可愛いのに。でも俺には可愛いもカッコイイも見せてくれるってことか」

「うん、知ってるのは翔だけね」

「嬉しいなぁ」

タバコを消し終えた彼女は
「ちょっと寒い」
と立ち上がり
彼の後ろへまわり彼の腰に腕をまわす
「今日は満月よ」

促され見上げた空には二人を照らす丸い月
「ほんとだ」

スーッと一息飲み込み
タバコを消しながら
「中入ろう」

彼女の手を指を絡めて握り
二人は部屋へと戻っていく

月は満面の笑みで二人を見送った


互いに携帯を手にとり
ベッドルームへ

指を絡めたまま
横になり
「携帯番号もわかって良かった。もしお前がこの前みたいに倒れたりしたらすぐ電話しろよ」

「うん、ありがとう」

互いに安堵を覚えながら

「あ、友達がお前に会いたいって」
うつ伏せで彼女の濡れた髪をかきあげ
鼻先を人指し指でくすぐる

「友達って?」
彼の鼻先にキス

「大学の」
彼女の唇にキス

「連れてきたら?」

「いいの?」
また彼女に口づけ

「いいよ、いつでも」
彼の額にキス

「あ、明日午後からバイト」
彼女を抱き寄せ

「ちょっとドキドキする」
彼の唇を人指し指でなぞりながら

彼女の指を舌で舐め
「どうしようか」

「今まで通りで良くない?」

彼女に熱い視線を送る男たちを知っている彼は
「んー、アピールしたい」

「そうなの?」
彼の下唇を指でプルンとはじく

「だって…」

「だって?」
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