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第13章 動揺 -理香side-
その夜、私は祐樹に自分から電話をかけた。
仕事の話を少しした後に、話を切り出す…。

「あのね、祐樹と付き合ってること、千夏さんに話しちゃった」

「千夏さん?」

「うちの事務所の経理担当の事務員さん」

「別にいいんじゃない?隠してるわけじゃないし」

「でね、千夏さんに、半沢さんにも報告しなさいって言われたんだけど…半沢さんと祐樹は、直接、関わることもあるから、大丈夫かなって…」

「あー…半沢さんね。
俺も半沢さんには、ちゃんと話しておいて欲しい」

「そうなの?」

「うん。理香は俺のものって宣言してきて」
茶化すようにそう言って、祐樹は電話の向こうで笑った。

「じゃあ、近いうちに話してみる…」

「うちの会社のやつらにも、そのうち話さないとな」

それから、いつものように話をして、私は祐樹との電話を切った。

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