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第15章 うさぎ -理香side-
私たちが戻ると、みんなはスイカ割りで盛り上がっているところだった。

「ちょっと挨拶してくる」
そう言って、祐樹は部長さんの元に走って行く。

祐樹は部長さんと何か言葉を交わし、謝るようなゼスチャーをしながら頭を下げると、私のところに戻って来た。
私もその場で部長さんに頭を下げると、部長さんは笑顔で小さく手を振ってくれた。

「部長には言って来たから、みんなに見つかる前に抜けよ?」
さっさと荷物を持ち、私の手を引く。

早足で歩く祐樹に引き摺られるように歩き、逃げるように車に乗り込んだ。

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