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第18章 晃

晃は、俺の方を見て、握手を求めてきた。



「中西晃です。こんにちは。一度会ってるよね。」



中西？優華と同じ名字？



「あっ。高居直也です。」



「素敵な彼氏じゃないか？本当によかった。」



晃は、うれしそうな笑顔で、優華に話しかけていた。



「久しぶりに、東京に来たんだ。

ゆっくり話したいけど、帰らなきゃいけないから、

また今度ね。理緒も会いたがってる。」



そう言って、優華の頭をポンポンと叩くと、駅へと消えていった。