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月 ~優香~
第18章 晃
優華は何を考えているのだろう?

俺の存在など忘れて、晃を想っているのだろうか?



俺は、虚ろな優華の横顔を見ながら、月にさえ嫉妬を覚えた。

月の光さえも、届かないように優華を隠してしまいたい気持ちになった。



どれくらいそうしていただろう。

優華が、俺を見た。

いつになく、しっかりとした瞳だった。



「直也、今でもまだ、私の部屋に入りたいと思ってる?」



俺は、質問の意図を理解した。



「うん。もちろん。」



はっきりとそう告げた。





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