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月 ~優香~
第18章 晃
「さぁ、どうぞ。」
マンションの鍵を開けると、リビングへと招かれた。
やはり広い。
4LDKのその部屋は、主人がいないかのようにひっそりとしていた。
「座って。」
俺は、新品同様のソファーに腰掛ける。
いたる所に、フォトスタンドが置いてある。
それらには、全て、最高の笑顔で微笑む優華と、晃が写っていた。
俺は、全てを理解した。
…ような気持ちになっていた。
今日、晃に名乗られた時から、何んとなく予想はしていた。
思ったより冷静に受け止められそうだ。