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第33章 就職活動　~優華～

「冷たいなぁ～。分かってんのかな？

サラリーマンの奥さんやるか、経営者の奥さんやるか、姫の人生も代わってきちゃうんだから、きちんと考えて。」


「考えてって言われても、、、えっ？奥さん？」



私は慌てて、隣の健一の顔を見上げた。

健一は天井を見ながら、照れくさそうに、鼻の頭を掻いていた。

私の首の下から自分の腕を抜き、私の顔を覗き込むと、
真面目な顔をした。

こわばった顔から、緊張が伝わってくる。

こっちまで、身体が緊張してくる。



「優華、俺の奥さんは嫌？」



私は慌てて首を横に振った。

喉が詰まって、声もでなかった。

うれしいのか、ワクワクするのか、頭が真っ白で、よく分からなかった。



「じゃ、未来の奥様のため、いっぱい稼ぐからね、手伝ってね。」



私は、顔を立てに振る。


「私は何をしたらいいの？」


やっとの想いで声をだして、馬鹿みたいな質問をしていた。


え？っと、言う顔で、私を見下ろして、少し考えた健一は、



「そうだなぁ？まずは、夏休みの計画を立てよう！！

今年の夏休みは忙しくなりそうだね。優華！！」



「？？？？？」


何だかよくわからないが、健一がうれしそうに笑ってるから、私までうれしくなった。