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月 ~優香~
第34章 夏休み 〜優香〜
「今日も、健一は、休みなのーーー?」

「そうみたいですね。なんか、一ヶ月くらい、インドに行くって、出て行きましたよ。」

「夏休み明けは、試合だって言うのに、健一ったら、大丈夫なのかしら?」

「どうでしょう?家では筋トレは欠かさずやってますけどね。」

「筋トレもいいけど、チームワークもあるしね。最後のシーズンだって言うのに。。。」


理緒さんが、心配そうに話しかけて来た。



健一の言う通り、その夏休みは、健一にとって、忙しい夏休みになったようだった。

正直なところ、私もあまり健一に相手をしてもらってなかった。

日中は、何かしら人に会うと言って出かけ、帰ってくるのは夜中で、お酒の匂いをプンプンさせていた。

昨日なんて、酔っ払って最悪だった。

いや!最悪と言うよりは、最高だったと言うべきだろうか。。。?

私は、周りに誰もいないことを確認すると、

Tシャツの首元を広げ、左胸に付けられた、健一の証を鏡に写した。

そっと手を当てると、そこに詰め込まれた熱いネツが、胸へと広がる。




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