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第9章 戸惑い ～優香～

っと、左耳のピアスが鏡に反射して光った。

急に、体中を恐怖が襲う。



あの笑顔。

ずっと傍にいる。

「愛している。」

囁く彼のはにかんだ笑顔。

私を優しくなでる彼の指先。

彼の感覚。

彼の匂い。

胸に、腰に、内ももに、彼がくれる愛の証。



私は、身支度を整え、封筒に書置きをすると、そっと部屋を出た。