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月 ~優香~
第3章 玉砕
仕事を終え、
昨日彼女がいた広場へと向かった。



そこに彼女の姿はなかった。



ふっ、当たり前だな。。。

思わず苦笑した。



がっかりしながらも、少しホッとしている自分に気づいていた。



気を取り直し、近くのバーに入った。


ライトダウンした店内を見回し、その店に入ったことを少し後悔した。



カウンターの片隅、
他の客たちと空気を隔てるかのように、

本を読む彼女がいた。




俺は、カウンターの彼女の見える席に座った。


「バーボン、ロックで。。。
あとおつまみを頼む。」



俺は、ドリンクの準備をするバーテンに、
目くばせしながら聴いた。


「よく来るの?」


「あぁ?優華さん。

目引きますよね。

何ていうか、そそるっていうか。。。

でも、やめといた方がいいですよ。

玉砕されますから。」



バーテンは、聞いてもいないことをよくしゃべった。



「彼女狙いの男連中多いんっすけど、
みんなやられてますよ。

うち、女のお客さん多いし、
他にしておいた方が、無難っすよ。


何なら、試してみます?」

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