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月 ~優香~
第3章 玉砕
「ふ~ん。玉砕ね。。。」


俺は、バーテンの挑発的な言葉にちょっとムカっとした。


「一杯だしてあげてよ。」


「はぁ~いい。」


野次馬根性丸出しだった。



バーテンが、ドリンクを差し出し、優華に俺の存在を告げる。


優華は、読んでいた本から視線を移すと、

俺の方に少しだけ顔を向け、
にっこりと微笑み、
やわらかく首を傾けた。



・・・きれいだ。



俺は、優華のその仕草に見とれていた。

そして、次に起きるであろうことを期待した。



。。。え?


優華は、そのまま顔を戻すと、
何もなかったかのように、
本に視線を戻した。



照れているのか?

もう少し待ってみるか?


俺は、全神経を彼女に向けながら、
何もなかったかのように、
グラスを空けた。
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